WordPressのPHPバージョンアップ:「更新を推奨」と出たらどうするか

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WordPressのPHPバージョンアップ:「更新を推奨」と出たらどうするか
悩む人
管理画面に「PHPの更新を推奨」と出ているけれど、これは何だろう…。
すぐ何とかしないと、サイトが止まるのかな?
制作会社から届いたPHPの見積もりが本当に必要なのか、教えてほしい。

このような悩みを解決します。

本記事の内容

  • 「PHPの更新を推奨」と出る理由と、放っておいた時の話
  • 今のPHPのバージョンの確かめ方
  • PHP 8.2のサポート期限と2026年10月の修正版
  • 自分でやる時の手順と、見積もりで見るところ
ハジメ
この記事を書いている僕は、制作会社の時代を含めて15年以上、ホームページ制作の仕事を続けています。自分のサイトの古いプログラムで冷や汗をかいた失敗も、隠さずに出しながら解説していきますね。

この記事では、WordPressに「PHPの更新を推奨」と出た時に確かめることと、PHPバージョンアップの進め方を解説します。

難しそうな言葉が並ぶと、触るのも放っておくのも怖いですよね。

でも、順番どおりに見れば自分でやるか頼むかは決められるので、ぜひ最後まで読み進めてください。

結論から先に言うと、「PHPの更新を推奨」と出ても、今日いきなりサイトが止まるわけではありません。

ただし、PHP 8.2の公式の修正は2026年12月31日で終わりますし、10月に出た重大な修正が入っていないこともあります。

まずはサイトヘルスの画面で今の番号をメモして、8.2以下なら年内に上げる予定を立てましょう。

PHPの更新を推奨と出てもWordPressは今日止まらない

PHPの更新を推奨と出てもWordPressは今日止まらない

それでは、「PHPの更新を推奨」と出た時に押さえたいことを3つ紹介します。

PHP(ピーエイチピー)は、WordPressを動かしているプログラムの言葉で、アプリが動く土台のようなものと思ってもらえれば十分。

最初に押さえたい3つのこと

  • 表示が出ても、今日サイトが止まるわけではない
  • PHPはWordPressの更新では新しくならない
  • 放っておくと、公式の修正が届かなくなる

土台はサーバーの側に入っているので、WordPressやプラグインの更新を押しても、PHPは新しくなりません。

画面の案内のボタンも基本は説明のページが開くだけで、押してサイトが変わる、なんて心配は要りません。

「PHPの更新を推奨」が出る条件

WordPressは、今のPHPを公式の基準と比べて、古ければ画面で教えてくれます。

2026年11月6日に公式で確かめると、勧める基準はPHP 8.3以上でした。

つまり8.2以下なら出て当たり前の表示で、サイトがおかしいわけではありません。

急に出ると、ドキッとしますよね。

WordPressの画面の出方(2026年11月6日時点)

今のPHP 画面の出方
7.4以前 ダッシュボードに「PHP の更新が必要です」
8.0 ダッシュボードに「PHP の更新を推奨」
8.1・8.2 サイトヘルスに「最新ではないバージョンの PHP」
8.3以上 PHPの知らせは出ない

ただし、画面の言葉が穏やかでも、安全という意味ではありません。

例えば8.1は8.2と同じ出方ですが、公式の更新は2025年12月31日に終わっています。

表示の強さより、このあと見る「番号」と「期限」で判断していきましょう。

放っておくとどうなるか

困るのは、新しい問題が見つかった時に、公式の修正が届かなくなることです。

例えるなら、家の鍵の修理が受けられなくなるようなもの。

修理が受けられなくても家はすぐ壊れませんが、新しい手口が出た時に鍵を直してもらえないのが困るところ。

狙われやすくなると言われていますが、いつ何が起きるかは誰にも言い切れません。

もう1つ、古いPHPのままだと本体の更新が進められなくなることもあります。

慌てなくていいけれど、ずっと放っておける話でもない、というのが正直なところですね。
ハジメ
僕が運用をお任せいただいているサイトでも、PHPのお知らせが出るたびに同じことを確かめています。長くやっていても毎回少し身構えるもので、これがなかなか慣れないんです。だから今でも、慌てて触らず先に今の状態を見る、がいつもの順番。
「今すぐ何とかしないと大変」という話ではありません。まずは今の状態を見ていきましょう!

WordPressのPHPバージョンを確かめる場所と見方

まず始めに、今のPHPのバージョンをメモしましょう。

というのも、番号が分からないまま話を進めても、やることが決まらないからです。

見るだけならサイトは何も変わらないので、失敗のしようがない作業なのが安心なところ。

サイトヘルスでバージョンを見る順番

  1. 管理画面の左のメニューから「ツール」を開く
  2. 「サイトヘルス」を開く
  3. 上の「情報」を開く
  4. 「サーバー」の項目を開く
  5. 「PHP バージョン」の番号をメモする

見るのは「8.2.35」のような番号で、「8.2」が大きな区切り、「35」が細かい修正の番号なので、省かずにそのまま書き写しておきましょう。

あわせて、WordPressのバージョン、テーマの名前、プラグインの数、サーバーの会社、作った時期も控えておくと、誰かに聞く時の話が早くなりますよ。

ハジメ
実は僕も、作業用に手元へ置いていたコピーがWordPress 5.8.13のままで、本番は7.1.4でした。同じサイトのつもりでいたので、番号を見比べた時は苦笑いです。動かしている本人でさえ、見ないと今の状態は分からないものですね。

管理画面に入れない時の聞き方

メニューに「サイトヘルス」が無い時は、ログインしている人の権限が足りないことがあります。

管理者のアカウントを持っている人に見てもらうか、ログインの情報が分からなければ、作ってくれた人やサーバーを管理している人に次の一言で聞きましょう。

「ホームページのPHPのバージョンを確かめたいです。

今の番号を教えてもらえますか?」

誰が管理しているか分からない時は、毎年の請求書を見ると、サーバーの会社の名前が分かることもあります。

悩む人
作った人にずっと連絡していないので、聞きにくいです…。
ハジメ
分かります、その気まずさ。だからこそ、番号を聞くくらいの小さな用件が、話しかけるきっかけにちょうどいいと思いますよ。

PHP 8.2のサポート期限と10月の修正版を確かめる

PHP 8.2のサポート期限と10月の修正版を確かめる

メモした番号は、「期限」と「修正の番号」の2つと見比べます。

同じ8.2でも、後ろの番号によって動く早さが変わるからです。

2026年11月6日に公式で確かめた内容がこちら。

PHPの公式の期限と10月の修正版

バージョン セキュリティの期限 10月の修正版
PHP 8.2 2026年12月31日 8.2.35
PHP 8.3 2027年12月31日 8.3.36
PHP 8.4 2028年12月31日 8.4.27
PHP 8.5 2029年12月31日 8.5.12

出典:PHP公式のサポート版の一覧

PHP 8.6はまだテスト版で、公式も本番に使わないでほしいと書いています。

正式版は11月19日の予定です。

12月31日は止まる日ではない

12月31日は、サイトが止まる日ではありません。

PHP 8.2の公式の修正が届かなくなる日、と考えてください。

その日を過ぎても、サーバーが同じ状態ならサイトはそのまま動き続けることが多いです。

とはいえ、年末は制作会社もサーバーの会社も立て込みやすい時期。

年明けに頼もうとしたら順番待ちだった、なんて話もよく聞きます。

焦らなくていいけれど、予定だけは今のうちに押さえておくのがおすすめです。

10月の修正版は番号で確かめる

2026年10月21日には、PHPに重大な脆弱性が2件見つかり、修正版が公開されました。

脆弱性(ぜいじゃくせい)は、プログラムの安全上の弱いところのことです。

公式はログインなしで外から悪用されるおそれがある問題として、すぐの更新を強くすすめていて、日本でもIPAやJPCERT/CCが注意を呼びかけています。

メモした番号が表より小さい時は、ここだけは年末を待たず、早めに動きましょう。

これは8.2から8.3へ上げる作業とは別の話です。

レンタルサーバーでは細かい番号を選べないことも多く、修正だけ入っている場合もあるので、案内に無ければこう聞きましょう。

「PHP 8.2.○○を使っています。

2026年10月のPHPの修正(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)は、このサーバーに入っていますか?」

8.1以前は通常の修正版の対象外で、公式が用意したのは、PHPを自分で組み立てる人向けの最小限の修正コードだけ。

今のバージョンごとの次の動き

今のバージョン 次にやること
8.1以前 サーバーの会社に修正の有無を聞き、8.3以上へ上げる予定を早めに立てる
8.2 修正の番号を確かめて、年内に8.3以上へ上げる予定を立てる
8.3以上 修正の番号を確かめる
ハジメ
サーバーの管理をお任せいただいているお客様のサイトは、この修正版への対応を済ませました。こうしたお知らせは、毎回「うちは関係あるのか」を確かめるところから始まります。予約の仕組みなど、WordPress以外の部品がPHPで動いていることもあるので、見落としやすいんです。
8.2をお使いなら、まずは年内の予定を1つ押さえておくと、気持ちがだいぶ楽になりますよ。

WordPressのPHPバージョンアップを自分でやる手順

自分でやるなら、切り替えのボタンより、押す前の準備が大事です。

切り替えは数回のクリックで終わりますが、事故が起きやすいのは準備を飛ばした時です。

PHPバージョンアップの手順
  1. サイト全体のバックアップを取る(ファイルとデータベースの両方)
  2. テーマとプラグインが上げ先のPHPに対応しているかを確かめる
  3. 使っていないプラグインを整理する
  4. できれば本番とは別のテスト環境で、ここから先を試す
  5. WordPress本体、プラグイン、テーマを新しくする(テーマを直接書き替えたサイトは、消えることがあるので先に作った人へ確認)
  6. サーバーの管理画面でPHPのバージョンを切り替える
  7. トップ、問い合わせ、よく見られるページ、管理画面を確かめる

切り替えは、エックスサーバーならサーバーパネルの「PHP Ver.切替」でドメインごとに選ぶ形で、ほかのサーバーは案内で探しましょう。

時間帯は、定休日の午前中や始業の前など、お客さんが少なくて、すぐ戻せる時間を選びましょう。

バックアップとテスト環境を先に用意する

バックアップは、戻せて初めて意味があります。

サーバーの自動のバックアップがある時も、何日分残っているのか、どの画面から戻すのかを先に見ておきましょう。

ファイルとデータベースは同じ時点の物をそろえて戻すのが基本で、片方だけだと表示がおかしくなることもあります…。

テスト環境は、本番のコピーを別の場所に作って、そちらだけPHPを上げて試す場所のこと。

引っ越しの前に、新しい部屋へ家具が入るかを測っておくようなものですね。

サーバーの案内で「テスト環境」「ステージング」と探すと、コピーを作る機能が見つかることもあります。

作るのが難しい時は、バックアップ、戻し方、すぐ戻せる時間の3つがそろうまで切り替えないのがおすすめ。

ハジメ
僕なら、ここを飛ばす勇気はありません。

テーマとプラグインの対応から上げ先を決める

上げ先は、テーマとプラグインが対応している中で、できるだけ新しいものが基本です。

本体が古いと新しいPHPに対応していないので、まず本体の番号を見ましょう。

上げ先のPHPに対応するWordPress

上げ先のPHP 公式の表で対応するWordPress
8.3 6.4以上
8.4 6.7以上
8.5 6.9以上

出典:WordPress公式のPHP対応表

プラグインは配布ページの最終更新日と説明書きを、テーマは作者の案内を見ます。

誰かが独自に足したコードは一覧に出てこないので、作った人にこう聞くのが確実。

「PHP 8.3へ上げたいです。

今のテーマと、追加で作ったコードは対応していますか?」

ちなみに、古い記事でよく見るPHP Compatibility Checkerは、配布ページに保守終了とあり、調べられるのもPHP 8.0までなので、今回の確認には頼れません。

迷ったら8.2は避けて8.3以上から選びますが、8.3は2027年末に次の期限が来るので、対応していれば8.4や8.5のほうが次の作業まで長く空きます。

表示がおかしくなった時の戻し方

画面が真っ白になった、エラーが出た、という時は、慌てずに元のバージョンへ戻すのが最初の一手です。

おかしくなった時の順番

  1. サーバーの管理画面で元のPHPに戻す
  2. 画面を読み込み直して、表示を確かめる
  3. 直らなければ、バックアップから戻す
  4. 出ていた画面の文を作った人に送る

元の番号を選べるかはサーバーによって違うので、切り替える前に一覧を見ておくと安心。

「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出た時は、管理者のメールに案内が届くこともあります。

うまくいったら、サイトヘルスで番号を確かめて、問い合わせフォームからも1通送ってみましょう。

ハジメ
僕のサイトでも、止めたつもりの古いプログラムが実はまだ動いていました。新しいPHPでは、条件によってトップページが開かなくなるおそれのある箇所です。普段は何事もなく見えていたので、見つけた時は背筋が冷えました。今は取り除いてありますが、見た目だけでは分からないものですね。
少しでも不安なら、番号をメモしたところまでにして、誰かに頼むのも立派な判断です。

PHPバージョンアップの見積もりが来た時に見るところ

PHPバージョンアップの見積もりが来た時に見るところ

見積もりが届いたということは、気にかけてくれている、ということでもあります。

疑うより、中身を確かめるつもりで聞いてみるのが一番。

PHPの作業はサイトの状態で中身が大きく変わるので、金額だけでは高いか安いか判断できないからです。

見積もりで確かめたい6つのこと

見るところは、次の6つにまとまります。

  • どのバージョンからどのバージョンへ上げるのか
  • テーマやプラグインの修正も含まれているのか
  • 本番とは別の場所で試すのか
  • バックアップは誰が、いつ取るのか
  • おかしくなった時に、どう戻すのか
  • 作業のあとに、どのページを確かめるのか

書かれていない項目は、失礼かな、なんて気にせず「ここはどうなりますか?」と聞いて構いません。

丁寧に答えてくれるかどうかも、ひとつの判断材料になりますよ。

悩む人
専門用語で返されたら、それはそれで困りそうです…。
ハジメ
「分かる言葉でお願いします」と言って大丈夫。そこを面倒がらない相手なら、任せやすいと思います。

金額に差が出る理由と比べ方

金額に差が出るのは、時間がかかる作業がサイトごとに違うからです。

時間がかかるのは切り替えより、古いコードを探して直す作業や、確かめる作業のほう。

2社から見積もりを取る時は、金額の前に次の3つの範囲をそろえましょう。

比べる時にそろえる3つのこと

  • 確かめるページの数
  • 不具合の直しが入っているか
  • 作業のあと何日見てくれるか

範囲が違うまま金額だけで比べると、安く見えた方があとで高くなることもあります。

作り直しをすすめられた時は、「最低限、何を直せば動きますか?」と聞いてみるのがおすすめ。

社内で説明する時は、「今日止まるわけではないが、公式の修正は○月○日まで。

中身と戻し方を確かめて進めたい」と伝えると分かりやすいと思います。

ハジメ
僕も見積もりを出す側として、「何をして、何をしないか」を書くようにしてきました。ここが曖昧だと、あとで困るのはお互いですから。僕が受ける時の内容は、運用サポートの料金ページの「制作オプション」にある「PHPバージョンアップ対応」に載せています。テーマやプラグインの作り直しが要る時は、別にお見積もりとなります。

WordPressのPHPバージョンアップのよくある質問

PHPバージョンアップは自分でやっても大丈夫ですか?

バックアップがあり、戻し方が分かっていて、止まっても困りにくい小さなサイトなら、自分でやる方もいます。

予約やネットショップなど、止まると困るサイトは、頼んだほうが安心かもしれません。

WordPressの更新だけではダメですか?

WordPressの更新は大事ですが、PHPはサーバーの側なので別の作業になります。

順番としては、PHPの前に本体とプラグインを新しくしておく形が進めやすいです。

レンタルサーバーが自動で上げてくれませんか?

細かい修正版は、サーバーの会社が入れてくれることもあります。

ただ、8.2から8.3のような大きな区切りは、自分で切り替える形が多いと思います。

期限を過ぎたサイトはすぐ危険ですか?

期限を過ぎた日に何かが起きるわけではありません。

ただ、次に問題が見つかっても公式の修正は届かないので、早めに予定を立てておくのがおすすめです。

ハジメ
僕の場合も、サーバーごとに動きが違うので、毎回その会社の案内を読むようにしてきました。

PHPの更新を推奨と出たら今日やることは1つだけ

PHPの更新を推奨と出たら今日やることは1つだけ

繰り返し言うようですが、今日やることは、サイトヘルスを開いて番号をメモすることだけ。

お金もかからず、サイトも変わりませんし、番号が分かれば次に何をするかが決まります。

8.2以下なら年内の予定を立てて、10月の修正版より小さければサーバーの会社に確かめましょう。

自分でやるか頼むかの目安

自分でやってもよさそう 頼んだほうが安心
止まっても困りにくい小さなサイト 予約やネットショップがある
バックアップと戻し方が分かる バックアップの取り方が分からない
更新が続いているテーマを使っている テーマを独自に直してある

頼むと決めた方は、今のバージョン、サーバーの管理画面に入れるか、止めたくない曜日をそろえておくと話が早く進みます。

パスワードそのものは、最初の問い合わせのメールに書かなくて構いません。

続けて読むなら、この記事もおすすめです。

「この先が分からない」「見積もりの項目が読めない」という方は、まとまっていなくても構わないので、その番号や項目をそのまま送ってください。

ほかの会社が作ったサイトでも、1回だけの修正でも構いません。

お問い合わせの種別は「その他」で大丈夫で、お返事はメールで1〜3営業日ほどです。

毎月の確認や更新まで任せたい方には、運用サポートもあります。

» 運用サポートの内容はこちら

ハジメ
表示が出ると焦りますよね。でも順番に見ていけば、やることは思ったほど多くありません。まずは番号のメモから始めてみてください!